反動の吸収について
 速歩から駈歩についてうまく馬の反動を腰や上半身(?)で吸収できなくて困っています。特に速歩ではポンポンポンとお尻が跳ねてしまいます。うまくお尻を鞍に吸い付かせる方法を教えてください。
 あぶみに関しても、どの程度の長さでいいのか?脚の使い方についても、あるインストラクターは「膝でなくてふくらはぎ」と言うのに対して、あるインストラクターは「膝でちゃんとグリップしなさい」と言います。その何とも表現でいない力加減について何かコツはあるのでしょうか?

(34歳・男性・乗馬歴2ヶ月)
 「反動を抜く」という言い方がしばしば誤解を招きます。「馬の動きについていく」「馬の動きと同じリズムを作る」といったことだと思います。 
 例えば、地上で速歩の2拍子のリズムでジャンプし続けることは、誰にでも簡単です。それが馬の上でできれば良いわけですが、馬に乗った時には地面はありません。自分の上体を支える基点が必要になります。それは馬術的には騎座ということになります。(ですからあなたが習っているインストラクターがふくらはぎというのは問題があるかもしれません。・・・だた、初心者が軽速歩でふくらはぎを利用するのは悪いことではありません・・・膝というのも正しくは騎座でしょう)
 では、ご質問に戻りましょう。初心者が騎座で上体を支えるのは、至難の業です。ではどこから始めたら良いのでしょうか?私がお勧めするのはあぶみを地面に使うことです。技術的にはあぶみを2,3穴短くしてなるべくお尻を鞍につけないように乗ることです。(2ポイント騎乗といいます)そうして乗っているうちに、馬の動きやリズムが理解できてくると思います。(もちろんかなりの鞍数が必要だと思いますが) そうしたら、そっと鞍に座ってみてください。きっと反動の抜けた乗り方ができていると思います。
 余談ですが、2ポイント騎乗は上体の姿勢が悪くなると嫌う指導者もいると思いますが、私の考えでは馬の動きに対する随伴が第一です。馬の動きについていければ、姿勢は意識すればすぐになおせるものです。

(ジョーバ博士)




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